喘息プログラマー(ルッキズム)

喘息プログラマー

突然ですが、
職場で憧れの人っていますか?

仕事ができる、オシャレ、かっこいい、かわいい、、、等々
自分の憧れの人が居る職場って素敵ですよね。

管理職をやっていると常に下から尊敬される人間になりなさいと言われます。

転職が当たり前となった今、社内に憧れの人が居るというだけでも離職防止になるからです。

目次

  1. ウルトラマン
  2. 大学ノート
  3. 容姿端麗
  4. ルッキズム

ウルトラマン

私にも憧れの人がいます。いや、いました。
最初の現場でプロジェクトマネージャーだった人なんですけどね。そうですね、ウルトラマンとでも言いましょうか。
彼はキャスター付きの椅子に座りながらサーバーとサーパーの間をビュイーンて移動していたんですけど、ある日の深夜、徹夜のしすぎで頭おかしくなったのか、急にショワッチって言いながら椅子で遊び出したことがあったので、ウルトラマンです。

その頃は徹夜が多くてね。私が洗礼を受けた初プロジェクトで、喘息発作が出てしまって結果的に離脱したんですけど、ウルトラマンがかっこ良くて仕方がなかったです。

俺もあの人のようになりたいとギリギリまでがんばったんですけどね。
体が悲鳴を上げました。
あのウルトラマンに付いていくには戦闘力53万必要でした。
その頃の話はこちら↓

https://note.com/embed/notes/ncdda31b2f26f

大学ノート

ウルトラマンは常に3冊のノートを持ち歩き、そのノートは手垢と付箋で膨れ上がっていました。
当時のUnix(Windowsよりもずっと前から存在するOS)の設定についてぎっしりとメモ書きされており、様々なトラブルに遭遇した時の魂の記録が残されていました。

困ったときに助けてくれるのがウルトラマンです。
ある日、開発中のシステムがうまく動かなくてメンバー達が困っていた時、さっそうと現れて大学ノートを見ながら
「あー、このケースは、確か前にあったな」
とパラパラとノートをめくり、たちまち解決してしまうのです。

その姿を見た時、本当にシビれましたね。
まさにエンジニアであり、私が抱くイメージそのものでした。

容姿端麗

その頃、業界はITバブル絶頂期で山ほど仕事があり、プログラマーにとってはまさに地獄の絶頂期でした。
そんな中、SESの世界はいわゆるコンピューターオタク、今では陰キャというのでしょうか、そういった人たちが現場を占めていました。
プログラマー達はヨレヨレのスーツを着ていたり、髪がボサボサだったりと全体的に暗いオーラを放出していて、女性に人気のない業界でした。
(今でこそ女性が増えましたが、当時は完全なる男社会でした)

そんな暗いオフィスの中でウルトラマンは一際に輝いていたのです。

レア中のレア、超異常現象、天然記念物・・
なんと、ウルトラマンはイケメンだったのです。

背が高くスラッとしていて、ばっちりスーツが似合っていて顔も良かった。世の女性達がそんな彼を見過ごすはずがなく、当然のごとくウルトラマンは既婚者でした。

プロジェクトマネージャー(高収入)であり、高身長であり、イケメンであり、既婚者。

神は全てを与えるのですね。
どうして私にはくれなかったのでしょうか。。。

そんなウルトラマンに私は憧れていました。

ルッキズム

「常に下から尊敬される人間になりなさい」
とのことですが、
どうしたら尊敬されるのか? 憧れの対象になれるのか?
私は三日三晩考えましたよ。

そしてある結論に辿り着きました。

イケメンであること。

やっぱりね、腹出た中年がお菓子ボリボリ食いながらコーラ飲んでゲップしてキーボード叩いていたら、どんなに仕事できたって尊敬されないですよ。

ウルトラマンは当時たしか30半ばだったと思いますけど、スラッとしていましたからね。たぶん徹夜のしずぎで栄養不足だったんですよ。

なんだかんだ言ってね、外見なんですよ。そうです、外見至上主義ってやつですよ。

そんなわけで今度こそ水泳をサボはないようにします。

ハァ~(大きな溜息)

ではまた。

タイトルとURLをコピーしました