新人から資格取得についてよく聞かれます。なんで資格を取らないとダメなのかといった質問です。
当然ながら資格を取るには勉強しなければなりません。定時後に勉強、土日も勉強。ワークライフバランスを重視するZ世代の新人たちにとって業務外はすべて自分の時間なわけで、資格の勉強なんかに使いたくないのです。
まぁ、気持ちは分かります。
でもねぇ・・、社会に出たら生きるってそんなに甘くないのだよ。
「なぜ資格を取るのか?」
簡単です。
差別化です。
1年生はもちろんのこと、3年生までは皆どんぐりの背比べなので、他人より秀出ている所を見せるには、公平な評価基準の中で自分に優位性のあるものを身につければ良いのです。
他の人にないモノを自分は持っている
それだけで差別化の対象となるわけです。
それが資格なのであって、いわば勲章みたいなものです。
種類も豊富、国家資格からベンダー資格までよりどりみどり。一般的には国家資格が臨まれますが、現場によってはベンダー資格も好まれます。
特にオラクル関係は定番のオラクルマスターが有名ですね。ちなみに勲章の色が、銅/銀/金/白金と階級によって変わってきて、白金(プラチナ)なんて持っているようものなら、全身からオーラが出ていてみんな後ずさりします(嘘)
※オラクルマスタープラチナはハッタリだ(ちっとも仕事できねー)というケースが少なくなくて、業界あるあるの飲み屋定番話だったりするのですがその話はまた今度。
1年生というのはいわば雑魚です。こればかりは仕方がありません。
現場の古株や先輩方としては、はっきり言って1年生はいらない存在です。使い物にならないし、むしろ邪魔になります。
それでも会社の方針で仕方なく1人2人と受け入れなければならないことがあり、その人選の過程(書類審査)で注目する部分が「資格取得」の欄なのです。
1年生の職歴書なんてのは白紙に近いです。現場経験が無いのだからそんなの当たり前なわけで、そうなると見るところは資格と年齢、あとは住所くらいしかなくなるのです。
ただ、今はリモートワークがあるので住所も関係ないケースがありますけどね。
SES案件で1年生を外に出したいとなると資格を取らせるのが手っ取り早いです。
出向先(お客様)の視点で言うと、少しでも良いスペックを持った人材が欲しいわけで、それが経験の浅い1年生となれば資格くらいしか見るところがないのです。残念ながらSESの世界では1年生は雑魚扱いなのです。
悲しいかなどんなに人が良くてもまずは職歴書です。
学歴よりも資格なのです。
現場は学歴よりも専門知識と経験が欲しいし、少しでもそれらを持っている人を採用しようとするのです。厳しい世界です。それがIT業界です。
この業界で成功するには差別化を常に意識するしかありません。
人と同じことしかできないのであれば淘汰されます。
経験の浅いうちは少しでも周りと違うことをアピールし続けるのです。
資格を制すものは新人1年目を制する。
ガンバレ1年生!
ちなみに経験を積んだ後の話はこちら↓