こんにちは。
GWがはじまりましたね。私もさっそく車に乗って出かけまして高速道路を利用したのですが、予想以上の渋滞に巻き込まれ見事にトイレ地獄となりました。絶望です。
目次
- 1回限りの新卒プラチナチケット
- 学歴が無くて後悔の毎日
- プログラマーで稼げるのはフリーランス
- 大企業でしか経験できない仕事がある
- ITはプログラミングだけじゃない
1回限りの新卒プラチナチケット
さて、新卒入社の時期になりましたのであちこちで「大手派か、ベンチャー派か」なんて話を聞く機会が増えました。
正直、アラフィフおじさんの私から言わせてもらえれば、何を言ってんだよ、大手に決まってるだろです。
うちがもろベンチャーなので、ベンチャーのことはよく分かっているつもりです。新卒採用のレジュメで高学歴を見るたびに、正直なんでこんな辛いところに来たんだろう?と考え込んでしまいます。
ベンチャーは若いうちにいろいろな仕事が経験できると言いますが、確かにそれはその通りですね。メガベンチャーと違って普通のベンチャーは常に猫の手も借りたいくらいの状態なので、2年目からプロジェクトマネージャーを任されたりします。
2年でPMなんて大手ではなかなか無いことなので魅力に映るかもしれません。しかしながらベンチャーの仕事ってのは長い人生いつでもできるんですよ。
それに対して大手の仕事は、狭き門の大手企業に入らなければ経験できないです。大手企業じゃないとできない仕事がいっぱいあるんです。その大手に入れるチャンスが巡ってくるのが新卒プラチナチケットなんです。狭き門をくぐる最初のチャンスです。
学歴が無くて後悔の毎日
以前SESやっていたときに大手SIerと大手商社に常駐していたことがあるんですが「学歴が欲しい、もっと勉強すれば良かった」と後悔の毎日でした。はっきり言ってプログラミングなんてできなくても金は稼げるし偉くなれます。
大手企業内のいちプロジェクトに属するプログラマーってクリエイティブでもなんでもなく、ただの作業者です。代えがきく存在です。嫌というほど思い知らされました。私の人生であれほどSEにマウント取られて悔しい思いをしたことはないですね。
大手では3年目の若者がプロジェクトを仕切り、40代のおじさん達を顎で使います。どんなにコーディングができてもプログラマーはただの作業者です。
技術系の大手ならまだしも、いわゆるSIerの大手正社員は殆どがSEでプログラマーはBP(ビジネスパートナー)やフリーランスだらけです。
私もそのBPとして、マウント取ってくるSEに2年間こき使われました。
プログラマーで稼げるのはフリーランス
プログラマーが稼げるというのはあくまでフリーランスのことであり、SESとして客先常駐した場合は所属会社に搾取されて終わりです。
そのことを分かってない若者がけっこういるので、機会があれば「稼ぎたいなら大手でSEやるか、寝ずに仕事してフリーランスになれ」と言っています。もっとも後者はいばらの道ですが。
フリーランスの道を希望した場合、いきなりその道に入るのは危険なので、3年〜5年は会社に入って経験を積む必要があります。このときにトレンド技術を学びたいならブラックと分かっていてもその環境にあえて飛び込むのもありです。
過去に私が飛び込んだ先もブラックでしたがおかげさまでトレンド技術の経験が得られました。
要は気合いと根性です。
なんとしてでも独りで食えるようになってやるという熱い気持ちがあれば人は変われます。私はそういった先輩を何人も見て気持ちを奮い起こし、喘息というハンデを背負いながらデスマーチを乗り切りました。
大企業でしか経験できない仕事がある
今一度言います。学歴があるなら大手を狙うべきです。ベンチャーにはあとからでも移れます。
ITの技術なんてしょっちゅう変わるんですから、その時のトレンド技術を持っている会社に大手経験のスキルを武器にして片っ端からあたれば何とかなります。
ベンチャーから大手に転職するのは困難ですが、その逆は意外といけるもんです(35歳くらいまで)
私は昔大手SIerに転職したい時期がありまして、その時たまたま大手の案件で客先常駐しており、なんとか人間関係作って入れてもらえないかと動いたのですが、まったく相手にされませんでした。
結局、私はプログラミングの力はあっても、上流工程の経験が並以下だったので相手にされませんでした。
システム開発において上流工程は花形であり、プロジェクトが大きければ大きいほど経験が必要です。その経験を得るには大手に入るしかありません。
ベンチャーでも経験できますが規模が大きいプロジェクトとなると大手にはかないません。ベンチャーの場合資金が潤沢でないケースが多く、はじめは少人数で起こして軌道に乗るまで(大きくなるまで)タイトな状態が続き、資金繰りがうまくいかなければプロジェクトそのものが消滅したりします。
大きいプロジェクトの上流工程はそう簡単には経験できないのです。
ITはプログラミングだけじゃない
noteに何度か書いていますが技術で天下取るのは並大抵のことではありません。余程の覚悟がないと弱肉強食の波に揉まれてジリ貧です。
それよりも上流工程の仕事をたくさん経験して敏腕プロジェクトマネージャーになった方がよっぽど人生バラ色です。
私も若い頃は「プログラミングでテッペン取ったる」とイキっていましたが、世の中には凄腕のプログラマーが5万といることを知り、途中で挫折し(冷静に自己分析して)キャリアプランを変更しました。
残念ながら私は大手企業に入れませんでしたが、幸いなことに良い先輩に恵まれ、先輩が道しるべとなってくれてブラックから脱出し一発逆転で年収を上げることができました。
コロナがきっかけでリモートワークが増えてからというもの「プログラミングができると高収入」といった広告を散見しますが、どうか若者には自分のキャリアプランを真剣に考えてほしいですね。
ではまた。