絶望プログラマー(IT業界で月収100万円 後編)

絶望プログラマー

IT現場の最前線は凄まじい弱肉強食の世界であり、その中で新参者がどうやって生きていくか?
後編はその話をしたいと思います。

※前編↓

https://note.com/embed/notes/n9064f96c37d6

真っ先に浮かぶのは下記2つで、実際に自分の部下にも話していることです。

目次

  1. 1.狭い範囲で技術を極めろ
  2. 2.企業に属してメンターを探せ
  3. 3.私のメンター

1.狭い範囲で技術を極めろ

まずひとつ目、
それは狭い範囲で技術を極めること。

一言でIT業界といってもその中は「~系」といった感じでジャンル分けされており、そのジャンルの幅がとにかく広いです。
縦にも横にもです。

大きく分けて今流行りのWeb系から、
オープン系
汎用機系
組み込み系
データベース
ネットワーク
インフラ
とあり、さらに細分化されます。

そりゃもう、とんでもなく広いわけです。
まずはその中のひとつに絞り、そのジャンルで会社No1になること。

「それ系のことならあの人に頼めばなんとかしてくれる」と社内で言われるようになるまでひたすらコツコツと、とにかく経験を積むのです。

もちろん勉強もしなければダメで、他の人よりも頭ひとつ出るには人の倍やらなければなりません。
それってどの業界でも同じだと思います。

継続は力なり。

ライバルがいなければ意外と早くに達成できるかもしれません。
そして誰もが認めるそのジャンルの会社No1になったとき、きっと新しい景色が見えるはずです。
登山と一緒で頂上からの景色は登った人しか見ることができないのです。

新しい景色が見えたとき、新しい道が見えるでしょう。
そしてまた進めば良いのです。

気付いたときには皆から必要とされる人間になっているはずです。
そうなったら月収100万円も夢ではありません。

2.企業に属してメンターを探せ

ふたつ目は、
企業に属してメンターを見つけること。

IT技術の取得は自習可能ですが、専門技術ということだけあって独りで勉強していくのはけっこうしんどいものです。

そもそも初めに何を勉強して良いのか分からないのです。

例えばプログラミング言語ひとつを取ってもいわゆるネイティブ系スクリプト系の大きく2種類に分かれます。C言語なんて古い言語が出てきたらチンプンカンプンです。

そうなると必然的に会社で使っている言語を学ぶことになります。
すると今度は数多くある文法(プログラミングで使う命令文)の理解で引っかかります。

そしてようやく文法を覚えて、いざがんばってソースコードを書いてみたら今度は赤字エラーの壁に阻まれてしまい、やる気消失。

初心者にとって、ひとりでプログラミングを学ぶのは想像以上に険しい道なのです。

趣味ならまだしも、仕事で道半ば倒れるわけにはいきません。
疲れ切ってヘロヘロの状態からもう一度立ち上がるには、
手を取って導いてくれる人が必要です。
導くといっても学校の先生のように決まったレールを敷いてくれる人ではなくて、困ったときに相談できる人のことです。

プログラミング言語というのは、当たり前ですけど自分の書いた通りにしか動きません。
1か0の世界、100%正解でないと動かないのです。
かといって問題集とその答えがあるといったものでもなく、よく言われるのがプログラミングは数学よりも国語の方が近いということです。

何を書くのも自由だし、言語によっては書き方がガッチリ決まっているものもあれば、そうでないものもあります。言語の種類も楽に2桁は存在して、やりたいことに合わせて言語を変えることが多々あります。

流行りのAIのように巨大なデータを分析して何かを割り出すこともできるし、逆にその巨大なデータを壊すことだって可能です。

まさに自由な世界。
自由だからこそ教科書的なものが存在しない。
あるにはあるのですが教科書を見て作るモノと、現場のシステム開発で作るモノとでは大きくかけ離れています。
どちらかというと教科書よりも辞書の方が重要で、豊富な知識と経験を備えている、歩く辞書的な人が現場では必要とされます。

その豊富な知識と経験を持っている人、歩く辞書を見つけることができれば鬼に金棒です。メンター候補というわけです。迷わず声をかけるべきなのです。

メンターというのはあちらからは来てくれません。
自分で探さなければならないのです。なぜならメンターになるような人というのは単純に忙しく、技術力がある人を会社は放っておかないからです。

とはいえ、忙しいかもしれないけど試しに声をかけてみると良いでしょう。
先輩というのは後輩から声をかけられると嬉しいもので、よほど運が悪くない限り話を聞いてくれます。
戦闘力が高いエンジニアというのは常に余裕があり、器が大きいのです。

技術に強い企業(特に自社開発している会社)にはたいてい凄腕のエンジニアが在籍しています。
自社開発は他社との差別化のために、他では真似できないサービスを持っていることが殆どで、すなわちそれだけ戦闘力があるということです。
そういう企業を探して、入社して、修行を積みながらメンターを探してみると良いでしょう。

3.私のメンター

私は運よく入社2年目でメンターに巡り会えました。多くのことを学ばせていただきました。
実を言うと今書いていることはそのメンターから教えられたことなのです。

おかげさまで、こうして今も私はIT業界で生きています。
いろいろあったけど何とか生きています。
仕事が辛くてプロジェクトを脱走したときもあったけど、その時「会社に戻ろう」という気にさせてくれたのはメンターの教えでした。
私のメンターがよく言っていました。

継続は力なり

その通りなのです。
あの脱走から20年くらい経ったでしょうか。
私も成長し、今では部下を持ち、育てる側になりました。

何にしても会社No1になるには時間がかかるでしょう。
ライバルが多ければ誰もが開拓していないところを攻めるのも良いでしょう。

とにかく丸腰で独りで戦わないことです。

IT現場の最前線、弱肉強食の世界で生きていくには武器(技術)と味方(メンター)を手に入れるのです。

というわけで今日はこの辺で。

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